今までの木造軸組工法では、柱と梁などの接合部や継ぎ手部を木材を大きく切り欠いて仕口加工をすることにより接合し、羽子板金物などで補強していましたが、その断面欠損が1995年の阪神大震災で問題視されるようになりました。

【新木造軸組金物工法】では、もともと大規模な構造体用に開発された金物を採用することで、断面欠損の少ない地震に強い強靭な構造体・集成材プレカットによる精度のある高性能住宅・開放的な大空間プランを実現しました。

●新木造軸組金物工法の特長
1.施工性アップと短い工期
集成材プレカットにより加工精度・施工性が高い。
2.耐震性能アップ
断面欠損が極めて小さく、大きな耐力を確保。
3.耐久性の高いカチオン電着塗装
自動車のボディー塗装にも使用されている高耐食塗装で錆びなどによる劣化を防止。
4.自由設計
登り梁・切妻・寄棟などの様々な屋根形状にも対応可能。また、あらゆるプランに対応可能。
5.フレームシステム門型ラーメン工法
今まで鉄骨造やRC造で計画していた門型ラーメンを木造で実現可能。

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●最大約4.3倍の強度
新木造軸組金物工法で使用するすべての金物は、強度試験を行っています。従来の工法と比較すると、柱頭・柱脚金物で最大約4.3倍、梁端部で約1.5倍の強度を確保することができます。また、約8tの加重が梁にかかったときの歪みが従来工法の約1/4にまで低減できます。

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■従来の木造軸組工法の接合部
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断面欠損が大きいので、地震力などによる変位が大きくなります。